先週の日曜日から、ぐっと気温が下がって寒くなりましたね。これから紅葉が色づいてゆくのが楽しみです。
スペイン北部のリオハ・アルタにあるボデガ（スペイン語でワイナリー）マルチネス・アレサンコでは、ぶどう収穫の真っ盛りです。アルタはリオハの中でも海抜が高く、日中は20℃前後ですが、最低気温は10℃を下回り6℃ぐらいの日もでてきました。
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スペインワインで、お友達やご家族で過ごす機会が、少し豊かな時間になれば幸いです。
スペインワインってどうやって選べばいいの？という方のために、スペインワインの産地と熟成の種類について、少しご紹介させていただきます。
原産地呼称制度(DO)
EUのワイン法では、産地を分ける区分として、①保護原産地呼称(DOP)、②保護地理的表示(IGP)の2種類があります。
かたい感じですが、ワインのお家柄のようなものです。スペインワインを選ぶ上では良いヒントになりますね。
しかし、従来から使われている各国固有の呼称も認めらていて、スペインでDOPに該当するのは次の４種類があります。DOCaとDOが、由緒ある産地となります。
【DOCa (Denominacion de Origen Calificada)】
DOワインの中でも、特に厳しい基準で昇格が認められた高品質なワイン生産地で、 現在認められているのは、リオハとプリオラートの2ヶ所だけです。マルティネス・アレサンコはリオハにあるので、DOCaを冠したワインです。
【DO (Denominacion de Origen)】
厳しい基準に基づき生産されたワイン生産地で、高品質ワインの中心的なカテゴリー です。DOを冠するボデガは60以上あり、10年以上DOを保持すると、上級のカテゴリー に申請することができます。ドミニオ・フェルニエル があるはリベラ・デル・ドゥエロで、DOの中でもワインの高品質への取り組みを けん引してきた産地です。
【VP (Vinos de Pago)】 一つの村で他とは際立って上質のワインを造っている畑に適用されます。 意外とあなどれない特色あるワインがあったりします。
【VCIG (Vinos de Calidad con Indicacion Geografica)】 規制はDOやDOCaほど厳格ではありません。5年間VCIGを保持すると、DOに申請する ことができます。
熟成区分
DOCa/DOの製法では、ワインの熟成区分が4種類あります。
【グラン・レセルバ】
赤で最低５年、白・ロゼでは最低４年の熟成が必要。 さらに、赤はオーク樽で2年以上、白はオーク樽で6ヶ月以上の熟成が 求められる。
【レセルバ】
赤で最低3年、白・ロゼでは最低2年の熟成が必要。 さらに、赤はオーク樽で1年以上、白はオーク樽で6ヶ月以上の熟成が 求められる。
【クリアンサ】
赤で最低2年、白・ロゼでは最低18ヶ月の熟成が必要。 さらに、赤、白、ロゼはオーク樽で6ヶ月以上の熟成が求められる。
【シン・クリアンサ（無表示）】
オーク樽での熟成期間が12か月に満たないもの、樽熟成しないもの。
もう少しワインのついて知りたい方は、是非各ワインの詳細をご覧になってください。
では、スペインワインと、ステキな秋の夜長をお過ごしください！